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04※
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***
次の日、悠真は目を覚ますと身体は綺麗に拭かれ、自分の見知らぬ部屋で寝ていたことに気づいた。
干されたばかり匂いがする、毛布から身を起こし、痛む腰を庇いながら、寝室であろう部屋の扉を開ける。
「あ、会長、おはようございます。」
そこには、昨日己を散々食い散らした、憎き愛しい人物が、作ったのであろう湯気の出ている朝ごはんを食卓に並べている。
千晶は一度その手を止めて、悠真の元に近づくと、悠真の目元に手を添え、少し困ったように微笑む。
……お前、そんな顔できんのかよ。いっつも仏頂面引っさげてる癖に。
「………少し、目、腫れてるな」
「…………………お前の所為だろ」
「うん、そうですね」と少し嬉しそうに呟く千晶にときめく胸を無視して俺より断然身長が高い千晶を睨みつける。
「てめぇ、どういうつもりだ」
そう、それが聞きたかったのだ。ただの代行性処理かと思えば、最後の後始末をし、己の自室にまで俺を連れ込むなんて何考えてんだ。
「どうもこうもないでしょう。アンタは俺のものなのに」
……………コイツは一体何を言っているんだ。
「俺は浮気をする奴は、嫌いだ。」
「……?浮気?俺も、会長がしたら、多分相手の内臓を抉り出しますね」
さらっとエグい言葉を聞いた気がするが、なんだか話が噛み合わない。
「…………お前は、マリモと付き合ってるんじゃないのか」
俺がそう言うと、千晶は心底嫌悪感に満ち溢れた顔をする。
「俺が?あの自己顕示欲が強くて?プライドの高い面食い自意識過剰野郎と?付き合ってるって?」
え
「………違うのか」
「…………ハァ~~~~~~」と、千晶はひとつ大きな溜息を吐く。そんな、溜息つかなくたっていいじゃないか。なんだよ。
千晶は俺の肩を掴み、視線を俺と合わせると珍しく真剣な表情で俺に問いかける。
「なんでそう思ったんですか」
「…………いや、お前とマリモがキスしてるのを見たから」
「…………………………アレか、」
なんだよ、やっぱり心当たりがあるんじゃないか。
「……アレは、あっちが一方的にしてきたんです。決して俺は望んでいない。」
「……どうだか」
「じゃあ、なんで俺が昨日アンタを抱いたのかわかりますか?」
「……………………………マリモの代わり?」
そう言った瞬間、肩を掴む手の力が増し痛いくらいに食い込んだ。
「……………俺はアンタが、他の奴に盗られんじゃないかって、………いや、こんな回りくどいことさもうしません。」
「………?」
「つうか、アンタの周りライバルいすぎなんだよ。まあ、皆拗らせに拗らせてるから、良かったが。」
「……………?」
千晶の独り言のような内容に全く着いていけなくて、戸惑っていると千晶のその柔らかな唇が俺の唇と重なった。
「順番逆になっちゃいましたけど、悠真さん。好きです。」
「……………へ、」
「付き合ってください」
「……………、!?!?!?!?」
どうしてこうなった。
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