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中学の時にたまたま前後ろの席になってから何んとなしにつるむようになって、当然のように親友に進化した友人は今、全体的に匂いが嫌いなんよねぇ、と言われていた色とりどりのお花に囲まれていた。
「この子の最期に来てくれてありがとう──」
いやいや、この子が花嫌いやって知っとるやろおばさん。
「……この度は突然の事で──」
心ん中とは裏腹、当たり障りのない黒い挨拶が口がぼろぼろ出た。
真っ黒な装いの人達は見た事ない顔ばっかで、奥では酒のんで赤い人もいる。
飽きたのか黄色い声ではしゃぐ子供らに隔離されたエリアで談話する白い煙の人達。
ここはお葬式会場。
着の身着のままで来たあたしは、黒い綿パンに白いシャツで真っ青のヒール。
口元を手で隠しただけで全部隠れてるつもりか、ひそひそと身なり正しいご婦人方があたしを見る。
ああ、髪の毛ばっさばさですいません、急いできたんすよ。
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