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“カミサマ”たちの学(まな)び
ユタキ先生は、これから言うことはあくまで私が個人的に思っているだけのことだから、信じる必要はないよ、とことわった上で、こう話を続けた。
“カミサマ”は、加美星村においても、加美月村においても、神の化身と称されるわりには、その実牛や馬のような家畜として扱われてしまっているように見える。多くの両村民たちは、“カミサマ”にどれだけの知能があるか、知らないだろうし、中にはさほど知能を持っていない下等生物のようにさえ思っているものもいる。けれども、私の知りうるかぎりでも、“カミサマ”は人間と同等かそれ以上の知的生命体だという証拠がいくつも見られるんだ。“カミサマ”は確実に、都市部のハロウィンパーティーの様子を観察して、人間をまねて楽しんでいるんだ。そしてハロウィンの仮装をすれば、よりお菓子集めをできるんじゃないかと考えているふしもある。
ぼくは、そのユタキ先生の言葉にもちろん衝撃を受けたけど、心の中では、ふしぎとやっぱりそうか、と思う部分も確かにあった。
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