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着々と自分の番が近づいてくる内で私は、
(なんで皆、そんなに成績を気にするんだろう…。)
こんなことを考えていたんだ。
今考えても相当な馬鹿である…。
やっと、
遅刻しない。
友達とすぐ突っかからない。
喧嘩しない。
集団生活が出来るようになったんだ。
それだけで精一杯で、勉強に関して考えたことも怒られたこともなかった。
「樋口 空。」
「は、はい!」
自分の呼ばれた声に反応して顔を支えるために着いていた肘を机に押し付け、その反動で思いっきり立ち上がった。
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