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秋の、ある土曜の早朝……
新宿区にある立花大学2年生の西岡カナは、板橋区のKマンションに住んでいた。
近くのコンビニに買い物に行った帰り、横断歩道で困っていた老女を助けた。
感心した老女は、物陰にカナを誘うと、
「あなたはとても親切なので、これをプレゼントしましょう」
真珠のような玉が入った小袋を二つ、差し出し、
「一つはお友達に上げるといいわ」
そして老女は、その玉の使い方を教えると、角を曲がって……フッと消えた。
カナは帰宅してから、半信半疑で試してみて驚き、大喜びした。
「そうだ、今度アイツにプレゼントしよう。もうそろそろだし……」
その後でカナは大学に向かった。
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