最高の出会い

　俺達は何度も何度も失敗して、新しい惑星を探し続けた。もういくつ、惑星をダメにしちゃったかわからない。十個くらいって言ったけど、実際はもっと多いのかも。次は失敗しないようにしないと、そのうち銀河から人の住める惑星ってものがなくなっちゃうよなあ。
　とにかく、今度は長持ちしてくれる星を探さないといけないんだ。
　水が豊富で、それなりにあったかくて、森林資源も土もいっぱいあって、何よりもそこに生きている生物の数が多い星。俺らが多少食べ過ぎちゃっても、問題なく生き物が生き残ってくれる惑星がいいなって思ってた。

　そうそうそう！
　気づいた？気づいちゃった？俺今めっちゃ喜んでるのわかっちゃった？

　一週間くらい前だよ。
　その日、俺達はついに出会ったんだ、運命の惑星に！今まで見たどんな星よりも生き物の数が多くて、資源豊かで、気温も湿度も整った素晴らしい惑星！
　今度は失敗しないように気を付けないとね。うん、できれば百年とはいわず、千年くらいはもたせたいかなあ。って言いながら、うっかり十年くらいで食い尽くしちゃった惑星もあったんだけど。みんなにはきちんと、食べ過ぎ厳禁！って周知を徹底しておかないといけないね。
　一週間、しっかりみんなを教育したし準備も整った。これから上陸する見込みですー。

　・・・。

　・・・・・・。

　あ。そういえば、君もどこかの惑星から旅をしてきたんだっけ？俺達よりずっと大きい身体してるし、手足もあわせて四本しかないもんね。

　じゃあ、今度の俺達の目的地の名前も知ってるかな？

　地球っていう惑星らしいんだけど。