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ある昼間、現実の世界に嫌気がさして身寄り駅の電車の遮断機に飛び込もうとした時、一枚の紙が揺れ落ちて来た。
「何だコレ?いつもの自分から脱出しよう?」
流行りのVRで超能力忍者に成るものであった。
「まぁ、これも何かの縁だ。やってみて面白くなかったら死のぅ。丁度、大学卒業祝いに従兄弟からVR貰ったし。」
財布の中には一日分の飯代とゲーム代があった。
近くのゲームショップによって飯食った約二時間後の家。
「最後の腹ごしらえは済んだ。もぅ残す事はない」
CDを入れVRをはめた瞬間、目の前に草むらが広がっている。
「うわぁ、何だこれ」
と、火の玉らしき物体が話しかけてきた。
「やぁ、今日から君は忍者だ!まず、名前を決めて欲しい」
「名前かぁ、名前な。一回見た事がある時代劇の登場人物にしよう。赤影。確か、赤影 京飛だったかな」
「赤影 京飛だね。良い名前だね」
「良い名前かぁ」
「特性は…焔と風だね」
「特性?勝手に決まんのか」
「これから様々な特訓をして上忍になって欲しい。出来るならそれ以上でも良いよ」
「最新のVRってこんな感じかリアルだな」
「では物語はじめ〜〜!!」
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