cup 2

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「あははは! カエちゃん、すっごい声だったよ!」 「もーー! 笑わないでくださいーっ! だから嫌だって言ったのにぃ!」 「悪い、悪い、でも、大声出してすっきりしたでしょ? さ、今日はもっと遊ぶよ! 次はアレね!」 「えぇー……」 「はい。アイスコーヒー」 「ありがとうございます」 あたしよりも、うんとはしゃいでいたハルトさんが、売店で買ってきてくれた。 「久しぶりだったからさー、俺ばっか楽しんじゃったかな。つき合わせちゃってごめんね」 「いいぇ、そんなことないです。なんか本当大声出したらすっきりしました」 「なら良かった」 「ありがとうございます」 「結局、その敬語は抜けなかったね? 俺はもっと近づきたかったな」 「そんな急に言われても……」 「ま、元気になったならいいや。明日からもまたよろしくね」 「はい」
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