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本当の別れ
ある日のこと
史雄からメールで
「これ以上、彼女のことを泣かせたくない」と
別れを切り出してきた。
ショックだった。
年を取り、ゆっくり逢える日がいつかは来ると思っていたから。
そうだよね。
彼には彼の奥さんとお子さんがいたんだもの。
いつかは、ケジメをつけなきゃいけなかったのかもしれない。
私は、彼にお願いした。
「最後に一度逢いたい」と。
彼からのメールが少し来なかった。
やっぱり無理よね。
そう、諦めていたとき
「いいよ」
返事をくれた。
嬉しかった。
私が彼の都合に合わせ逢うことになった。
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