この軀から、溢れんばかりの愛を。

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わかってるじゃん。崇仁は、私以外の女の人は好きにならない。テレビに映る芸能人を可愛いと言いながら、「でも愛菜がいちばん可愛い」と冗談めかして笑ってるし。 それなのに後輩の一言で、身体中に暗雲が詰め込まれたような感覚に襲われた。 「さ……むい……」 洗面台に体重を預ける私の背中を、太陽が容赦なく焼きつける。
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