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『アナタ、酷いじゃないの。ワタクシを恨むなんて』
まさか死んだ後に神様とやらに会えるとは思わなかった。
「ちょうどいい。恨み辛みをぶつけてやるわ!」
『息巻いてるとこ悪いけど、ワタクシは何の関わりも無くてよ?』
「神様とやらが本当に居て無関係なわけ、無いでしょ!」
何を寝ぼけた事を、と私は怒りで全身が震える。……死んでも身体があるのね。なんて余計な事を思いつつ。
『確かに、あの者達の真摯な願いに応じて、異なる世界からアナタ達を召喚する魔法に力を与えた。でもワタクシはそれしかしていない』
はぁ⁉︎ 召喚の時に力を貸した時点で同じだっつーの!
「何、ふざけた発言してんのよ! 力を与えてる時点で同罪でしょう⁉︎ そんな力があるなら、なんで私となっちゃんを元の世界に帰してくれなかったの⁉︎ 信じられない!」
『いくら女神と言えど、ワタクシとて万能では無い。ワタクシは力を増幅させる。或いは減少させる事は出来ても、力そのものは使えない。アナタ達を召喚したあの者達が帰還の魔法を使わなければ、帰してやれぬ』
私の怒りに最もだ、と言うように言い訳めいた事を言う。だが、そんな事は私にもなっちゃんにも関係ない。
「つまり、アイツらは私達を勝手に招いて、使うだけ使ったらお役御免と放り捨て、何事も無かったように扱うのが、アンタの可愛い人間だ、と」
『そのような言い方……』
女神は咄嗟に反論してきたが、実際の所は、私の言う通りだと分かっているのだろう。それ以上は言わない。
「使うだけ使ってポイ捨てなんて、ゴミのような扱い、どうもありがとう。私となっちゃんは、人間じゃなくてゴミだって事なのね。こっちの世界の人間様は偉いのねぇ。ゴミはポイ捨てしなくちゃいけないもんねぇ」
私の嫌味に、顔も姿も光っていて良く分からないけれど、自分で女神と言っている相手は、少し黙ってから渋々というように切り出してきた。
『何か望みがあるか?』
「復讐」
その言葉を待っていた私は、望みを告げた。女神は驚いたような雰囲気だったが、やがて溜め息と共に言った。
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