トワの旅人

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むかしむかし あるところに、レオという一人の男の子がおりました。 レオは、この『モクモク村』の、屋台が並ぶ通りの、奥の細いお家に住んでおりました。 ある日、レオの家の扉を叩く者がおりました。 「誰だろう。初めてのお客さんだ」 と、レオはうきうきして扉を開けました。 「はい」 レオが扉を開けると、そこには黒いコートを着て黒い三角の帽子を深くかぶっている背の高い男が立っていました。 「俺は旅の者で、宿を探してるんだ。もしよかったら一晩泊めてくれ」 「いいよ」 レオはすぐにそう答えると、男を中に入れました。男は驚いたように目を丸くしてレオを見て、そっとレオの家に入りました。
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