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「写真も撮ったし、メモも書いたし…。」
それから数分後、モニカは車から持ってきたカバンから取り出したメモ帳に黒ペンを走らせ、目の前の景色の特徴を書いたりケータイのカメラでそれを撮影したりした後、変わらず上機嫌な様子で言った。
「先輩…人を探しに行きますか?」
彼女のメモと撮影が終わった後、サミュエルは先ほどから提案していることを言った。
「そうだね。流石に挨拶なしにここをふらついているのはアレだよね。」
モニカはサミュエルの提案を受け入れた。
こうして、二人はこの模範牧場の管理人を探すことにした。
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先ほどの建物のある敷地内から車道に出ると、二人はしばらくそこの端を歩いた。
車道の両側には、辺り一面枯れた牧草が生えた敷地が広がっており、それらがこの高原の冷たい風に吹かれて揺れている。車道から見てその奥の方には牛小屋があった。(小屋の空いているところに数匹の牛の姿があったので、そのことから牛小屋だということがわかる。)
また、その敷地は頑丈な鍵のかかった扉と柵によって閉ざされ、そこには入れないようになっていた。
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