プロローグ

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プロローグ

人間は、進化し続ける生き物だ。その進化は止まることを知らず、ある日突然滅びへの道を示す。 ある時からいきなり、人体がいきなり大爆発を起こす事件や周り共々氷漬けになった事件、毒を撒き散らして死んだ事件などが相次ぐようになった。国際連合はそれを『人類の進化』と定義し、神のような圧倒的で化学の通用しないそれを『神化』と名ずけた。 神化は細胞の突然変異による現象で予防は不可能、体内で産まれた膨大な力を抑制できず暴走するもので、当然治せるものでもないそれは第二のガン等と呼ばれるようにもなった。人々はそれを恐れ、親が神化したものは隔離されるようになった。半年経つ頃には神化し暴れだした人物を『邪神』として、抑える特殊部隊『ミミングス』(MMG)が発足し、神化は少しずつ着実に、災害のひとつとして浸透していった。 そして、数年後。 米国で起きた大規模テロの射殺された実行犯は、毒を使う邪神でありながら、その毒で意図的にMMGを攻撃し、数時間に及ぶ戦闘を繰り広げた。途中、確かに実行犯はこう言った。 「私はこの力を、自分のものとして使えるのさ。」 ーーー世界を再び恐慌に陥れるには、充分な言葉だった。 MMGは拡大化していき、無差別に該当者は牢に入れられるようになった。正しい対処等わからず、ただ恐怖が満映していた。そしてそれは、裏社会にも大きな影響を与えることになる。 能力を求め、様々な犯罪が横行した。人身売買に人体実験、神化信仰の宗教による過激な神化可能者の反投獄運動は表舞台でも問題になった程であった。その騒動を収める為、政府は強行政策にでる。 眼には眼を、歯には歯を。 三人の能力制御可能者ーーーのち、『偽神』と世間一般で呼ばれるようになったーーーによる、その他の能力制御可能者の抹殺作戦である。
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