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青い水槽は、俺の中の桜の思い出をアルバムのように整理してくれる。
俺はもう大丈夫、君を思い出にできそうだ。だから、桜も俺を思い出にして、ちゃんと覚えててくれよ。
君のその青い瞳に、兄貴の代わりの男じゃなくて、東堂悠っていう男と過ごした時間をうつして。
君に触れられなかったことは、後悔していない。
俺と言う存在を身体ではなく、心に刻んでくれたならこんなに、嬉しいことはない。
俺は君と約束した通り君を思い出にして、新しい道を歩いていく。
さよなら、桜、俺の好きだった人。きらきらとした思い出をありがとう。
「みなみさん!」
水族館の前で俺を待つみなみさんの名を呼んだ。俺を見つけてにっこりと微笑むみなみさん。間違いじゃない、彼女が俺の、選ぶべき人。
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