彼の言葉 2

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彼の言葉 2

 はっ?  サポーター??    あたしは彼の言葉の意味が判らず、彼を呆然と見上げる。  あたしはあなたの恋人…でしょ?  彼は自分の目尻を拭う。  「グランプリを獲れたら、親父さんも俺を認めて彼女との結婚を許してくれるって言ってたんだ。  彼女には電話の後、すぐにプロポーズして…OKもらえた」  え?  あたし、まだ何も言われてないですけどって、親父さんって誰??  「俺、将来は彼女と一緒に親父さんの『プレリュード』を継いでやっていけるんだ!  俺の人生何もかも、あそこのケーキは美味しいからバイトしてみたらって、最初に勧めてくれた君のおかげなんだよ!」  そう言って振り返る。  暗くってよく見えないけど…橋のたもとに誰かが立っているようだ。  あたしたちの方に向かって、ぺこりと頭を下げるのが判った。  「これから彼女と一緒に、親父さんとこに結婚を許してもらいに行くんだ。  …それで、ちょっと言いにくいんだけど」
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