6人が本棚に入れています
本棚に追加
これはわたしの友人の話です。
友人の名を亜季とします。
亜季とわたしは中学の同級生で部活も同じでした。
3年の時は別のクラスになりましたが、一緒に登下校する仲でした。
高校は別々のところへ進み、亜季は短大へ、わたしは専門学校へ、そしてお互いに就職して地元を離れました。
離れたと行っても2人とも関西にいたので定期的会っていたので疎遠になることはありませんでした。
社会人になってからは同じ中学だった絵里と3人で旅行に行ったりもしました。
亜季には彼氏がいました。
職場の人の紹介で知り合った4歳上の男性です。
名前を和明さんとします。
亜季の恋愛は、時に寂しさを埋めるためだけだったり、イケメンを隣に置いておきたい為だったり、という印象があったのですが、和明さんとはいい恋愛をしているなぁ、と思っていました。
亜季自身も「和明は今までの人と全然違う!わたしはほんまの愛を教えてもらったわ!」と嬉しそうに話していました。
わたしと絵里は「結婚近いんちゃう?」と寂しさと喜び半々で笑っていました。
亜季に会うたびに「進展ないの?」と結婚話を催促していました。
「和明は一軒家に住みたいねんて。わたしマンションに憧れててんけどなぁ。」
と不満を言う亜季は幸せそうでした。
「結婚したら西宮に住むことになりそうやわ。」
「遠いなぁ。結婚しても遊んでや!」
「当たり前やん!家遊びにきてな。」
「行きたいけど旦那さんいたら気ぃ使うなぁ。」
「子ども産むのはちょっと待ってや?子ども同士同級生やったら楽しいからわたしらが結婚するまで待って!」
「一生できひんかもしれんやんか!」
わたしたちは亜季が結婚したあとの話もたくさん妄想して笑いあっていました。
最初のコメントを投稿しよう!