不幸な花嫁

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絵里の話はこうでした。 亜季は親に結婚を反対されて仕方なく和明さんと別れたそうで、それから仕事に身が入らなくなり、仕事を辞めて実家に戻ってきている。 寂しさ、悲しさ、和明さんへの申し訳なさで毎日辛い。 両親のことを恨んでいるので一緒に暮らしているのもしんどい。 仕事ができる状態でもないので1日家にいるとどんどん病んでくる。 絵里なら結婚の話がなくなったことを肯定的に捉えてくれそうだから絵里に会いたかった。 ◯◯(わたし)には同情されそうで、同情されたらさらに辛くなりそうで言えない。 絵里は「亜季は美人やし面白いし、すぐにいい人見つかるよ。仕事はゆっくり休んでからでいいやって開き直って今は両親に甘えたらええやん。」と言ったそうです。 さすが、しっかりしています。 少し話は変わりますが、絵里には最近彼氏ができたのです。 絵里はあまり恋愛に縁がなく、高校の時に2か月ほど付き合った人が一人いただけでした。 絵里とも恋バナができると私は喜んで、絵里も「いろいろ相談乗ってなー!」とウキウキしていました。(わたしにも当時付き合っていた人がいました。) そして、絵里はその報告を亜季にしてしまったのです。
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