タイムマシンで未来に行き、坂本さんをする。

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 西暦2050年、日本でバイクや航空機開発で有名な企業、サカモトゼネラルが、宇宙ロケット開発課程で、偶然、タイムマシンを完成させた。  一人乗りタイムマシンで、高い自動車一台分するが、ネット通販限定で売っている。  僕は貯蓄をはたいて、価格が一番安いのを買った。    宅配便で、家に段ボール箱10個以上送られてくる。安い分、組み立てキット式なのだ。  僕の会社は土日休みだ。休み2日を、つぶして、やっと日曜の夜に完成させた。夏場であり、エアコンをつけていても、体は汗がびっしょりだ。  完成したタイムマシンは、ミニバイクのエンジン部分だけを、ワープエンジンに乗せ替えたみたいな構造だ。  達成感に満足しながら、一休憩する。 「テレビでも見よう」  ジュースで喉の渇きを潤しながら、テレビをつけた。ニュースが流れている。  ちょうど、タイムマシン関係のニュースをしていた。 「日本政府はタイムマシンは、道路交通法の適用を受ける自動車と判断し、製造の禁止及び、利用の禁止を決定しました。これを不服として、サカモトゼネラルは東京地裁に提訴しました」  ニュース解説を聞いたら、裁判の判決が出るまでは、違法ではないらしい。弁護士さん複数が解説をしていた。合法の可能性が高いが、使用は好ましくないらしい。つまり、良くないことだ。  テレビに出ている役人は、タイムマシンの使用をしないよう、呼びかけてた。  坂本社長の会社前から中継映像に切り替わる。坂本社長は、一代でサカモトゼネラルを築き上げた実業家の男性だ。  報道陣に囲まれながら、タイムマシンに跨っている。 「僕は、一号機で遠くへ。未来へ行きますよ」  坂本社長は、タイムマシンと一緒に、煙のように消えてしまった。
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