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出口の無い部屋と言われて何を思い浮かべるだろう。 コンクリートの壁や床。一面のグレー。反響する音。暗闇。 まるで今から脱出ゲームや、デスゲームが始まるような空間。 私はこの場所から抜け出すことができずにいる。そして、何度も自らの心を殺してきた。 私はこの空間を困難と呼ぶ。これは私の闇である。闇は私の一部でもあり、切り離すことは出来ない。 私は困難の中で生き、自らを確立していくのだ。 そうした思いを抱き、私は鉛筆を握り文字を綴る。この行為は『 書く』とは違い、白い紙に爪を立てるような感覚である。
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