花弁

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花弁

 両の掌に載せた花弁を宙へ放る。  華麗に舞い落ちると思っていたら、ばさり、と纏まって落下した。 「…」  突然、大量の花弁を浴びる羽目になった少女はしばし無言で俯いていたが、「…ふふっ」白銀の髪に付いた花弁を掬い取って小さく笑う。  予定とはだいぶ違ったけれど、笑顔が見られたから…ま、良いか。 初出・2019年10月9日
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