染髪差別

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「白崎!お前、何だそのふざけた机は!」 「ふざけてません。汚されてたので、それを効率的に片付けただけです」 「何わけのわからないこと言ってるんだ。だいたい何だその格好!毎日言ってるだろ、髪は地毛で、スカートは膝下10cm、上靴は指定の物を…」  ああ、なんてつまらない。 「しろちーどうしたの?元気なさげ~」 「あ…ごめんなさい、学校が合わなすぎて、ちょっと…」 「あ~しろちー明高だもんね。合わなそ~」 「え、明高!?すげえ、頭いいんだ!」 「ぜんぜん。アタシなんてあの中じゃ下から数えた方がはやくて、先生たちのお気に入りは真面目で地味~な頭のいい子たちなのよ」 「それな!あれまじムカつくよね。うちらみたいな見た目だと、損すること多いもん」 「まじな~!」  バイトはやっぱり楽しい。大好きな服に囲まれて、趣味の合う仲間と話して。みんなこんなにいい人達なのに、見た目が派手ってだけで嫌煙されすぎなのよね。 「おわったあー!みんなでご飯でも行く?」 「ごめんなさい。行きたいけど、課題があるから…二人で行ってきて」 「えー!しろちーめっちゃ真面目!えらすぎ」 「じゃあミサも帰ろ~こんど3人で行こっ!」 「だな。じゃ、おつー!」 「おつかれさま!」  行きたいけど、今日は我慢ね。  さあ、明日のお弁当と夕飯の材料買って帰りましょ。
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