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だから、菊ちゃん
『来世も一緒になろうね』
きっと、あの人は…、信雄さんはあなたに何度もそう言ってくれると思います。
その時は、誤魔化したりしないでちゃんと「うん」って返事してあげて下さい。
よろしくお願いします。
九六の菊代より
私は、涙が溢れて止まらなかった。
ぐしゃぐしゃになりながら、手紙だけは濡らさないようにと必死で顔を拭った。
落ち着いてから外に出ると、暮れ始めた空には明るい星が二つ瞬いていた。
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