一七才の菊ちゃんへ

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今日は、久しぶりに仕事が休みだったので、ひいおばあちゃんの家を訪れ、遺品の整理をしていた。 部屋からは、朱色の巾着袋やら羽飾りのついた派手な帽子やら大正の雑誌やら…、それはそれはいろいろ出てきた。 私はハウスダストのアレルギー持ちで、部屋に舞い散る大量のホコリに耐えきれず、一旦リビングに戻った。 私はそこで違和感を感じた。 何かが違うのだ。 いつもの、今までの風景と何かが…! テレビの横にある本棚を見てはっとした。
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