ぼくと同じ蜜花

13/13
2331人が本棚に入れています
本棚に追加
/305ページ
 そう言って首を振り、「ぼくは付き合ってらんないから先に帰って来ちゃったけど」と澪さんは溜息を吐いた。  ―――澪さんと別れて一人で部屋に戻ったぼくは、ソッコーでお風呂に入り寝る仕度を整えた。 「おばあちゃん。なんだか、ぼく新しい環境のせいで疲れてるみたい。こんなに良くしてもらってるのにね……。おやすみなさい」  ベッドメイキングまでしてくれてあり、皺一つないシーツに転がった。欠伸をして、布団に潜り込むとぼくは一瞬で夢の世界へと誘われていった。
/305ページ

最初のコメントを投稿しよう!