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沖縄基地問題。これは、非常に大きな問題であった。連日連夜マスコミは報道を続け、オスプレイは民家に落ち続けた。
普天間の住民にとって、これは本当にいい迷惑であった。当然である。家の隣に米軍基地があるなんて、迷惑で仕方がない。我慢しろなどと言えるのは、福島県民ぐらいであった。彼らは、必死に移転を要求した。
しかし、政府は一向に解決策を講じることができなかった。沖縄にある適当な湖を埋めることで解決を試みたが、県民や、やたらと暇な活動家の反論は途絶えない。されどたしかに、あの綺麗な湖を失くしてしまうのは勿体ないことではあった。
この膠着した状況を打開するために、ある一人の政治家志望の青年が立ち上がった。彼は、北方領土に米軍基地を立てるという、誰も思いつかなかった画期的な政策を打ち出した。
当初は誰もそんな意見など相手にしなかった。しかし、彼が沖縄知事になった途端にその状況はガラリと変わった。そして、なぜそんなわけのわからない青年が沖縄知事になることができたかというと、それもまた彼の奇天烈な策略によるものであった。
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