想い出橋

2/4
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
梨子とはね、小さな頃からずっと一緒だった。 双子みたいに、いつでも何処でも一緒。 最初は幸せだったわ。 妹みたいに素直で可愛い梨子。 あたしの宝物。 ベッドに潜って、いつまでもお喋りしたよね。 あたしと言う存在は、梨子を守るためだけに産まれて来たんだって思ってた。 ── でも、だからこそ、あたしは【遠く】に行かなきゃいけない。 梨子のために。梨子を守るために。 あたしは、消えなきゃいけないんだ。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!