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翌週、月曜日は雨だった。
木曜日は快晴で、そのまま星のきらめく夜空が広がっていた。
翌日の金曜日、私はあの人をあの場所で待っていた。
私の気持ちは晴れることなく、もやもやしていた。
そこに、息を切らしてあの人が現れた。
『オーボエの先輩、かわいいですね。
オーボエの先輩と、夜にここで会ってるんでしょ?
先生、私と先輩どちらが好きですか?
どちらの音楽が好きですか?』
言いかけて、言葉にならない。
それは喉の奥の方で引っ掛かったまま。
その勇気がない。
もし、私が選ばれなかったら・・
私は・・
私は・・・・
あなたは音楽の先生で、私は生徒。
そして、オーボエの先輩はとてもかわいい。
もう、終わりにした方がいっそ楽なのに・・
でも、それでも、心が先生を求めている。
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