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「麻衣……ライン無視してゴメンな」
「そうだよー賢ちゃん、でももう大…」
あ…
大丈夫って言い終わらない内にハグされた。賢ちゃんのハグ。世界で一番私を幸せにしてくれるもの。
賢ちゃんのあったかいハグ。
賢ちゃんが戻って来てくれた。
やっぱり私はこうやって、賢ちゃんと一緒に居るだけで幸せなんだ。欲しいものはけして車なんかじゃなかった。──ねぇ賢ちゃん、私がまだ知らない所、これからもいっぱい……いっぱいいっぱい見せて。
私は賢ちゃんの広くてあったかい背中に手を回して心の中で『好き』って……久しぶりのハグにギュっと返事を返した。
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