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「私、賢ちゃんの事、まだまだ知らない事だらけだね……本当にごめん」
「あ、それは僕も同じだって。僕だって麻衣の知らない所、まだいっぱいあると思うよ」
「ううん、私なんて単純だから……どこを掘っても何も出てこないよ」
「いや、もしかしたら、麻衣は意外とスピード狂かも」
「あー、それはちがう、ちがうから」
「はは」
あ……賢ちゃんが笑った。
ああ良かった。
賢ちゃんが笑った。
「ねえ……賢ちゃん」
「何?」
「私の運転一度試してみる?」
「それもいいね」
「本当?」
「ああ、僕ももう一度、運転頑張ってみるかな」
「あー、無理しないでいいよ」
「大丈夫、少しずつだよ。少しずつ……」
「う…ん」
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