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夕日
静かな田舎風景に、僅かな人通り。
河川敷から見える夕日は川の水に光り輝く。
橋の中央で立ち止まった。すれ違いざまに、仲の良さそうなカップルの笑顔が見えた。
夕日を見つめる。
私の後ろでは遠くで電車が通り過ぎた音がした。
暫くそこを見つめていれば、いつしか辺りに人の気配はなくて。静かに川のせせらぎだけが聞こえた。
夕日は、濃さを増して辺り一面をオレンジに染め上げていく。また、私の遠く後ろの方で電車が通り過ぎて行く音が聞こえる。
その音を背に私は、静かに瞼を下ろした。
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