いざ、ヒロイン観察

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いざ、ヒロイン観察

―その夜、サイバーアース― 私ともう一人女の子が来るって約束だったのに…もしかしてヒロくん、ウソついたのかな? それにこんな風邪が変な音たててるような場所にいつまでもいたくないよぉ。 「あ、あの……瑠菜先輩ですか?私、志愛って言うんですけど。」 私の横に突然現れたのは、新太くんの友達で、私たちと同じくVRMMOゲームで遊んでいる遊真君って子のガールフレンド(?)の志愛ちゃんだった。 この世界では水色の髪が特徴のウンディーネとしてログインしてるみたい。 「ええ、私がルナだけど……もしかして、新太くんって子からお声がけがあった感じかしら?」 「は、はい!でも私すごく幽霊などが苦手でして……うぅ、新太くんは意地悪です。遊真くんも黙ってないで止めてほしかったです!」 志愛ちゃん…シアンちゃんはほっぺを膨らませて怒っちゃったみたい。そりゃそうよ…前から聞いてたけど、すごく苦手みたいだから。 「さ、お姉さんと一緒に頑張ってレアモンスター倒しちゃいましょ!そして、新太くんのほっぺを全力でビンタしてやりなさい!」 「はい、頑張ってみますぅ………」 あぁ~ん……遊真くん、本当に今回は助けてくださいよぉ~… ―誘いの墓場― ここからは、オレ・新太による盛大なハロウィンパーティーの様子をご覧あれ! 「ここにハロウィン限定のレアモンスターがいるのよね……ホントここっていつ来ても怖いのよ…」 〈ファーストトラップ、起動。モンスターをポップします。〉 『グギョォォォォォォア!』 『ジョバババァァォァア!』 「「キャーーーーーーーー!ゾンビだぁぁぁ!」」 あははは、二人とも霧がいつもより濃いことに気が付いてないのがいけないんだよ。ま、お陰で無意識にトラップスイッチ踏んでくれたけどね。 みんなに種を明かしておくと、この墓場に全部で三つの罠を仕掛けたんだ。 1 レブナント大量発生(二十五分間) 2 メイジマミー三体(ハードレベルの個体) 3 ?????のポップ  (これはヒロ先輩しか知らん)
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