人食い神社

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人食い神社

深夜の二時。丑三つ刻の時刻に、とある神社の入り口前に一台の車が停まってた。 車の持ち主は、神社の鳥居をくぐり、神社の中にある小さい祠の前に足を止めた。 手にはカメラを持っている。祠の周りを、カシャ、カシャと写真を撮っていく。そして、神社の中の周辺もカメラに収めていく。 彼は、心霊や怪奇現象専門のライターだった。最近、割りのいい依頼が来たので、その取材がてらに噂の神社に訪問して来たのだった。 その噂とはーー【人食い神社】という噂だった。名前のとおり、神社が人を食うという噂だ。なぜ、そう呼ばれているかと言うと……。 「ん? なんだ?」 男は、カメラの撮影を止めた。男の目の前には、今までいなかったはずの【小さい女の子】が此方を伺っていた。 【女の子】は、男の方に指をさしている。 なんだか気味が悪く、男は撮影を続行した。 ーーしかし、なぜこんな深夜に【小さい女の子】がいる? そう思うと気になりだし、男は【女の子】に話しかけようと振り迎えった。 「なあ、なんでこんな時間にいるんだ? お母さんが心配……い、するよ……」 そこに、【女の子はいなかった】。その代わりに【何かが蠢いている】。 その、【何かとは】、黒く煙のような物で、バリッベチャッと変な音を響きかせていた。
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