鹿島 カエデ

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鹿島 カエデ

 もうすぐ五月だ。入学した頃に比べればさらに暖かくなってきた。昨日はまぁ肌寒かったきがするけど。  俺は今カエデに出会った次の朝をむかえていた。とてもだるい。恐らく今鏡を見たら悪魔も驚くような顔になってるに違いない。それというのも昨日はいろいろありすぎてよく眠れなかったからだ。  カエデと言う同じクラスの幽霊と会ったりそれが見えるというクラスメート。  「教室行ったらいるんだろーなぁ」  俺は少し憂鬱になりながらも以外と可愛かったよなぁ、などと考えながら朝食が用意されているはずであるリビングに向かった。  リビングにつくと鼻歌を歌いながら用意をするちかがいた。俺に気づくとちかはおはようとあいさつをしてきた。だがすぐにびっくりした表情になり  「何、その顔。悪魔も驚くような顔して……。しかもなんかにやにやしてない……?」  ずいぶん細かく言ってくれてありがとう妹よ。でも、にやにやしてる気はしないんだが。  「おはよう。にやにやしてたか?」  「うん……」  俺の問いに少し引いたような感じで答えてきた。そしてそんなことよりって感じでテーブルを指さしてきた。  「見てこれ!」  テーブルの上には赤、赤、赤。トマトだらけだった。何これ、新しい兄さんいじめかな?  「苦手な物は克服しないと」  ちかの発言に苦笑いするしかなかった。  俺は地獄の朝食を食べ終え(ちかは用事があるとかで先に行ってしまった)学校に向かおうとして玄関に手をかけた。  ガチャ  開けるとそこにある女の子がたっていた。銀髪ショートカットの可愛い子。透けている以外は普通の女の子。  「おはよう」  「あぁ、おはよう」  ガチャ!!  俺は物凄い勢いでドアをしめた。いやいやいや、なんでいるんすか。心臓に悪いわ。  ピンポーン  えぇ、幽霊インターホン押すんすか!?これ俺以外だったら誰もいないのになってるただの怪奇現象だからね!?  あれ、でも一回しかならないな。もう、でてこないと思って先にいったのか?  ここで俺は油断した。  カエデさんはドアをすり抜けてきたのでありました。
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