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俺の戦闘員も敵も、ほとんどが肉弾戦で相まみえた。戦闘員の中には近場に落ちたコンクリートの塊を亡者に投げつける知能の高い奴もいる。
その戦闘員の猛攻に、少しずつ亡者は数を減らした。
ちなみに、この全身黒タイツの仮面戦闘員の名はザッコーという。生物の残骸を合成して作り出した即席戦士だ。
まあ、戦闘力も知能もお察しだが、取柄はある。とにかく構造が単純なのだ。材料さえあれば、内職をする要領で1日100体は作ることができる。
それに、弱いとは言っても、こんな死体を紐で動かしているような連中よりは高性能だ。
少女は目の前で起こっていることが理解できなかったようだ。まあ全身黒タイツの集団が腐った死体に襲い掛かっているのだから、このような反応をするのはむしろ自然だとすら思える。
『おい、ケガはないか?』
そう声をかけると、少女は驚いてこちらを振り返った。
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