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あの入学式の出会いから1ヶ月過ぎたある昼休み、同級生で部活が一緒の角田達と他愛のない話をしていた。
「だから! 4組の相田が一番可愛いんだよ!」
こんなくだらない論争を30分続けている、なにより角田の声がでかくてクラスメイトの冷ややかな視線が痛い。
この角田の発言も何度目かと飽き飽きしていると、突然角田が俺の肩を強引に組引き寄せた。
「お前、マネージャーの町田のことどう思う?」角田がにやけた顔を近づけ聞いてくる。
町田は三人いるマネージャーの1人で童顔な顔立ちと活発な女の子だ。
「町田がどうかしたのか?」
そう言うと、角田はわざとゆっくり焦らすように言った。
「町田はさあ、お前のこと絶対好きだと思うぞ」
まったく想像もしていない発言に鼓動が早くなる。
「町田がって……それ、何で分かるんだよ……」
内心嬉しいが、それを悟られまいと平然を装う。
「そんなの気づかないのはお前だけだよ、」角田は呆れ顔をしている。
昼休みの他愛のない話は最後に俺に衝撃の事実が明らかになり終わった。
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