最後の欠片

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最後の欠片

 僕は部屋で一息つく。先程、玄関を開けたら母親が居て、叱られたのだった。夕暮れに出掛けたはずだったのに、戻ってきた時には既に時刻は午後10時を過ぎていた。 「答え……ねぇ」  僕は机いっぱいに散らばっている冊子を見て溜息をつく。あの少年は一体なんだったのだろうか。そもそもあそこはどこだったのだろうか。そんなことを考えながら、僕は窓の外を眺めていた。
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