未知との遭遇?

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「何やってんだか…。」 私は背筋を伸ばしてマンションを後にした。 一駅分。 歩いたところで30分程度。 頭を冷やすため、電車に乗らず歩き出す。 この街に住み出して半年。 アパレル販売員として、地元で仕事をしていた。 30代になり、やりたい事も定まり上長へ相談しキャリアステップ制度を使い、総合職へと転換した。 この街に慣れるまでに少しばかり時間は掛かったが、自分の生活圏は何処に何が有るか、わかる様にはなって来た。 マンションからの道のり、電車の中で見ていた建物やお店を間近で見ていると不思議な感覚になる。 そんな時スマホがバイブを始めた。 画面には澤井恵梨香の名前が映し出された。 「もしもし、おはよう。」 『おはよう、じゃないよ!それよりもう出掛けてるの?ザワザワしてるけど。』 恵梨香は呆れた様に言った。 「それが…何故か部長の部屋で寝てた」
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