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あと一時間くらいはゆっくりできそうだなと時間を確認していたら、後ろから郷田が抱きしめる。
「少しだけ、俺に駿也さんの時間をください」
耳元に息がかかる。なんて甘い声でささやくのだろうか。
身体がしびれ、熱が上がる。
明日のこともあるので夜はそういうことができない。身体のことを考えると休みにしか触れ合えないので、明日までお預けかと思っていたが、郷田から求めてくれたのは嬉しい。
「いいよ」
特に筋肉があるわけでもなく、綺麗な白い肌もしていない。
普通の男であり、色気も皆無。だが、郷田はそんな身体を愛おしそうに撫で興奮してくれる。
「んぁっ、いったくんの舌、きもちいい」
唇を這わせ甘く噛みながら、胸の突起し部分を摘まんで動かされ、ごつい指で弄られてもっと触ってほしいと身体がのけぞる。
「欲に素直でかわいいですね」
「あっ、あぁ……、ん」
甘えた声を上げ、何処に触れても良い反応を見せた。
「駿也さん」
熱におかされた目で、愛おしく名を呼ばれて
「いったくん、きて、俺の中に」
胸を弄る手に沖の手が重なる。沖の唇を奪い、つながりあうように舌を絡めあった。
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