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おまけ
↓「佐木の話」後日談
◇沖の店にて
佐木「というわけで、試しに付き合うことになった」
沖「え、え、一体、何がどうしてそうなったの?」
沖と河北、驚いた顔で佐木を見る。
郷田があれこれとは話さなかったことに、さすがだと思う。
郷田「俺も驚きましたよ。友達だと話していたので、まさかそんなことになっていようとは思いませんでした」
佐木「そうだよな、俺もだよ」
急展開過ぎて、当の本人である佐木ですら驚いている。
◇回想
佐木「そういう意味で付き合ってもいい」
阿部に告げると、思った通りすごくうれしそうに笑った。
阿部「やっと、佐木が俺のものになった」
阿部を抱きしめようとしたら、向こうから抱きしめられた。
そして互いの唇が触れ、舌が絡みあう。
◇現実に戻る
それもすごく気持ちよかったなと、ほんわかと口元を緩ませる佐木。
河北「佐木君ったら幸せそうだね」
妄想から我に返り周りを見ると温かい目で見られていた。
佐木「へ、あっ」
河北「いいんだよ、俺は幸せそうな若者を見て酒を飲むから」
河北がまるで西久保みたいなことを口にする。
沖「うん、うん、幸せそうで嬉しいよ」
沖がまるで自分のことのように喜んでくれる。
郷田「よかったです」
佐木の胸がつまる。
目元に涙が滲みそうになり、それを誤魔化すように笑った。
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