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橋の下には、夕日に照らされた川の水が進むべき方向へと流れていく。
俺達の川が、これからも一本に交わることはない。
だけどそれを、もう寂しいとは思わない。
だって俺は、これからもエリの隣を静かに寄り添って流れていくから。
__きっとそれが幼馴染みという関係だ。
「……エリ。俺も幸せになるよ」
夕日に向かって呟いた言葉が、キラキラと輝く。
俺はそっと目を細めながら、自分の進むべき道へと力強く踏み出した。
おわり。
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