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サプライズ
一
ハロウィン当日。
街の中は、ハロウィンの仮装者でごった返しており、さまざまな仮装者の姿が目に入ってくる。
ひょっこりはんや、チョコレートプラネットに、イグジット、ミスターしゃちほこに仮装したひともいれば(仮装より物真似のような気もするが)
『ルパンの娘』の深田恭子に仮装する女性もいた(そういえば、去年は『ヤッターマン』のドロンジョの仮装するひとは見かけなかった)
前者は一発屋な仮装な気もしたが、後者は来年も人気の仮装となりそうだ。メイドの仮装やミニスカポリスの仮装といった定番の仮装もよく見かける。
そんな中『ハロウィン』のブギーマンの仮装をした瀬戸海ひかりは、八本松の自宅へ向かう。今年の流行りの仮装から少し浮いたような気もするが、今更、仮装を変える気はしない。
「にしても、サイズを選べば良かったな。少しきついんだよね。このマスク」
ひかりはブギーマンのマスクを両手で調整する。
「お店には、これしかなかったら買ったんだけど、びっくりさせたら、早めに脱がないと。頭が汗でムレて来ちゃった」
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