永遠の――。

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 もう何度目だろう?この想い出の場所で、あの日と同じように抱きしめられる。クセのある髪も、眉を下げた笑顔も、その服装さえも、あなたの何もかもがあの日と変わらないのに、これがほんの束の間の逢瀬だと分かっていた。  両手を上げてあなたの背中に回せば、この貴重な一時が消えてしまう――。それが分かっているから、身動きせずにただこの瞬間を大切にしていた。あなたの匂いを、腕の力を少しでも長く感じていられるように。  だけど、時間(とき)は待ってはくれなくて。昇りかけていた朝日はどんどんと高くなり、辺り一面が光の洪水のようになってきた。  白くハレーションを起こしたかのような眩い光。その白さで周りの景色も、あなたの姿さえも、段々と見えなくなって行く。 『待って、行かないで、お願い!』  必死で叫ぶ私の声さえも吸収されて、自分の声すら聞こえない。まるで無音の世界――。 『待って!!』                                    
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