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――ああ、まただ。
永遠とも一瞬とも思えるような時間から戻ってきた、あなたのいない現実の世界。目は熱く腫れてしまっているし、喉の奥がヒリヒリとする。
ベッドに横たわったまま、しばらく身動き出来ずにいた。
現実では二度と会えないあなたを想い悲しみが増す。だけど、夢で会えた微かな喜びが混じり、何とも言えない気持ち。
――来てくれたんだね。ありがとう。
あれから一年経つけれど、私の気持はあそこで止まったまま。
純白のウエディングドレスを着てバージンロードを歩くはずだったその日、私の周りは黒一色だった。
私も、あなたの所へ――そう思う度に会いに来てくれるあなた。
永遠に結ばれる日まで、あの場所でまた――。
〈end〉
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