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「まだ死なせないよ? 君には死ぬまで僕の役に立ってもらわないと」
「……分かってますよ」
そう口にして、ゆっくりと目を閉じる。
「にしても、あのオロチ、欲しいなぁ」
「……」
「あ、でもヤマタノオロチはもうスサノオに攻略されてるから、あんま意味ないかな? どう思う? あとさ、あの化け猫もいいね? ってか、あの女ってなんだったの? 特別なんかあるとは思えなかったんだけど。ね、ナタクってば」
少年の声を聞きながら、ナタクはまた意識を手放した。
彼女はもしかしたら──。
そんなことを考えながら。
そして、運命の輪は回り続ける。
【見習い巫女と不良神主が、世界を救うとか救わないとか 3 完】
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