始まりの物語

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龍馬はワクワクしながら入学式を迎えた。 入学式では校長先生が長い話をしている。 龍馬はそんな校長先生の話を無視し、バスケットゴールを見ていた。 そのバスケットゴールは、まるで宝石のように輝いてみえた。 すると、突然、隣の人が話しかけてきた。「君、バスケ好きなの?」 龍馬はビックリして、隣を見つめた。 「あ、ごめんごめん。驚かせて。」 「僕の名前は戸上(とがみ)悠真(ゆうま)」 「中学生時代、バスケ部に入ってたんだ。」 「まぁ、そんなに上手くなかったけど…。」 「君もバスケしてたの?」 「え?う、うん。ば、バスケ部に入ってたよ。」 龍馬は少し戸惑っていた。 しかし、バスケを好きな人がいて、嬉しさもあった。 「でも、なんでバスケしてるって分かったの?」 龍馬は思い切って聞いてみた。 「だって、さっきバスケットゴールを見つめてたじゃん。」 「ば、バレてた?」 「バレバレ。」 龍馬と悠真は初対面なのに、話が盛り上がった。 すると、龍馬はあることを聞いてみた。 「あのさ、悠真くんってバスケ部に入るの?」 返事を待っていたその時。 校長先生が龍馬達を睨みつけた。 「そこのお二人さん、お静かに。」 高校生活1日目にして、さっそく叱られた。 「す、すみません…。」 2人は顔が真っ赤になった。 しかし、そのおかげで皆は大笑い。 シーンとしていた体育館が賑やかになった。 何故か2人のおかげで楽しい入学式となったみたいだ。
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