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そうやって、一生懸命話しながら説明してくれた篠原だ。
本当に恋人になる訳ではない、と知って逆に納得したすみれだった。
そうだよね。こんなに素敵な人が告白、なんてあるわけない。
そして、すみれは困っている人を放っておける性格でもない。
「…というか、篠原さん、むしろ、私で大丈夫なんですか?」
「葉山さんだから、お願いしたいんです!」
思ったよりも真剣なその表情に、一瞬すみれはどきん、としたけれど、篠原はとても優しいおばあさん思いの人なんだなと感じて、
「私で良ければ。」
そう答えたのだった。
そうしてすみれは、期間限定の恋人として篠原と、篠原のおばあさんのところへ行くことになった。
おばあさんが住んでいるのは、今すみれ達がいる街から車で2時間ほどのところらしい。
どうやって行くんだろう?
と思っていたら、
『車でお迎えに行きますね。』と笑顔で言われてしまった。
二人でドライブ…。
もちろん電車でもどきどきしたのだろうけれど、車はさらに緊張する。
2人きり…なのよね?
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