3. 発覚

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ー月曜日の朝、父の仕事の都合もあり、千歳空港に居た。 会社用のお土産…。 「これでいいか」 蟹せんべいと雲丹せんべいをかごに入れる。 お土産売り場で物色中。 恭ちゃんは何がいいだろう。 出張中だから電話に出ないかもと思いながら電話してみた。 『もしもし…?』 「あっ、恭ちゃん?お疲れ様、今大丈夫?」 『あ、あぁ…』 「お土産何がいいか聞くの忘れてて。何かリクエストある?」 『そうだな…。真白と一緒に食べられる物がいいかな』 何だか元気がない。 「恭ちゃん、大丈夫?」 『うん?大丈夫!』 「そう?」 ちょっと心配になった。 「今、どこ?」 『家だよ』 「えっ?出張は?」 『あぁ…昨日のうちに帰って来れたから、帰って来た』 「そう…具合悪い?」 『元気だよ。気をつけて帰って来て』 何だかいつもと違う気もするけれど、これだけ離れてたら顔も見えないし… とりあえず、一緒に食べられる物を選んで帰るねと伝え、電話を切った。 私はスープカレーや美味しそうな北海道限定のお菓子を選びレジの列に並ぶ。 昨日の結婚式は本当に素敵だった。 その後のパーティーも国分さんの友人が披露したDVDに感動したり、感無量で泣き出すそのご友人のスピーチが泣けたり笑えたりで…。 響ちゃんの同期のスピーチも感動したなぁ…。 響ちゃん、本当に綺麗だった…。 お土産を購入して、父が待つベンチへ急いだ。 父はまた新聞を読んでいた。 「お父さん、お母さんとお姉ちゃんのお土産は?」 父の荷物が増えている様子はない。 「魚介類を直送にした」 …それは一番喜ぶだろうけど。 「持って帰った感動がなくない?」 「瑠璃が食べられるかわからんから、すぐじゃなくて大丈夫だ」 「お姉ちゃん、そんなに酷いの?」 「うん?…じきに治るよ」 父はそう言った。
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