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夕方、恭ちゃんからLINEが届いていた。
《今日定時かな？昼間に役所関係の資料は手配して黒田さんに届けた。会社に書類頼んだ分が仕上がったみたいなんだけど、黒田さんの店が開いてる時間に本部に取りに行けそうにないんだ。真白に頼めない？明日は水曜日だから不動産会社休みで…》
なるほど…。
私が恭ちゃんの本部に資料を取りに行って、黒田さんに届ける？
《私が本部に取りに行って書類渡して貰えるの？》
身内でもないのに、大丈夫か心配になって聞いてみた。
《総務には話は通してる。代表も居ると思うから大丈夫》
その言葉に安心した。
《了解！定時に上がって、貰いに行って黒田さんに届けます》
お任せあれ！のスタンプも送信。
私はテキパキと仕事をこなし、ほぼ定時で会社を出た。
新城代表とは面識があった。
本部は私の勤めている場所からも近い。
私は二駅ほどの電車の中、久米っちに今朝の九条先生の提案を取り急ぎLINEで伝えた。
18時半だけど、すぐに既読にはならない。
きっと、まだ仕事中だ。
教師も大変なお仕事だな…。
そんなことを思っていると、すぐに本部の最寄り駅に着いた。
歩いて数分で、本部が入るテナントビルを見つけた。
フロアガイドを見ると、以前は1フロアだったはずが2フロアの賃貸になっていた。
ここ数年で従業員も増えて、事業を拡大しているとは聞いていたけど…
私は、本部の総務課があるフロアへエレベーターに乗り向かった。
ビルは古めだけど、中はオシャレなオフィスで驚く。
エレベーターを上がると、受付カウンターがあり、受付嬢まで居た。
「いらっしゃいませ。ご用件をお伺いします」
頭のてっぺんから足の先まで洗練されてる受付嬢に近付かれて緊張する。
「あっ、えっと…墨の代理で書類を受け取りに伺いました。天宮と申します」
響ちゃん達とはまた違う、キラキラオーラが眩しい。
「承っております。ご案内致します」
キラキラ女子に案内されて、後ろに着いていく。
高いヒール、
ピチッとしたタイトなスーツ、
髪もしっかり巻かれてアレンジしている。
キラキラ女子の後ろ姿を見て、自分の姿を見た。
溜め息。
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