「結婚って言っておけば、女を繋ぎとめられるとでも思ってんの?」

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後ろから抱きすくめられたままで、パカリとその小さな箱が開けられると、 「……結婚しよう、由佳」 中には、銀色の指輪が煌いていた。 「…………うそ」 「うそじゃないし、俺は結婚サギでもないから」 頬へのキスとともに、 「愛してる。待たせて、ごめんな」 背中越しに告げられて、流れる涙は、もう止め方もわからなくなった……。 end──
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